子宝に恵まれたことに感謝し、母子の健康と無事の出産を神様にお祈りする儀礼を安産祈願といいます。
日本では古くから、妊娠5ケ月目の戌の日に、木綿の布で作った腹帯を巻き始める「帯祝い」または「着帯の儀」という習慣があります。
戌(犬)はお産が軽くまた多産であることから、昔から安産の象徴とされてきました。その戌(犬)にあやかりたいとの願いから、安定期に入る妊娠5ケ月目の戌の日に帯祝いを行うようになったと言われています。
帯祝いの帯は、「岩田帯(いわたおび)」とも呼ばれます。これは、岩のようにたくましく元気な赤ちゃんが生まれるようにという願いが込められています。
この腹帯には大きくなるお腹を固定して保護したり、冷えから守るなどの役割があります。
妊娠五ヶ月頃の安産祈願参り
安定期に入られる妊娠五ヶ月頃を目安に、妊婦様の体調の良い日にお参りください。本来「戌の日」は、“腹帯を巻き始めるのによい日”とされていますので、ご参拝は「戌の日」でなくても構いません。
当神社の腹帯や御守等の授与品は、あらかじめ安産のご祈祷をしております。
妊婦様の昇殿祈祷(社殿に上がってお祓いを受け、ご神前に参拝すること)は行っておりませんので、社務所で安産祈願一式をお受けになった後、各自でお参りください。
受付時間:午前8時30分~午後5時 ※予約不要
※なお、安産の昇殿祈祷は行っておりませんが、九ヶ月九日参りの際に安産祈祷のお申し込みを受け付けております。この安産祈祷は、ご出産予定日の一週間前から15日間、ご神前にて神職が安産を祈願するもので、これが当神社の安産祈祷でございます。
九ヶ月九日参り
ご出産予定日の前月9日に、もう一度神様に安産を祈願する「九ヶ月九日参り」があります。
日本では、古くから妊娠期間を「十月十日(とつきとおか)」と表現されてきました。その前月の九ヶ月九日は語呂合わせで「苦(九)を越(九)える」と読めることから、早産流産などの危険を乗り越え九ヶ月九日を無事に迎えられた感謝と、この後の安産を祈願する「九ヶ月九日参り」が当神社では昔から行われております。
この日に「安産祈祷申し込み」を受け付けます。これは、出産予定日の一週間前から15日間、毎朝、神職が妊婦様のお名前を読み上げて安産祈願をするというものです。
受付:ご出産予定日の前月(毎日)
午前8時30分~午後5時 ※予約不要
ご祈祷料:4,000円
※「安産祈祷申込書」は、各安産祈願一式の中に入っております。
※お下がりとして、母乳がよく出るようにご祈祷した甘酒と赤ちゃんの前掛けを授与します。
※「九ヶ月九日参り」という行事ですが、9日に限らず、出産予定日の前月になりましたらいつでも構いません。妊婦様の体調やご都合の良い日にお参りください。代理の方や現金書留郵便でも受け付けております。
出産後のお礼参り
無事にご出産されましたら、お礼のお参りにお越しください。時期はいつでも構いません。
その際に、役目の終わりました腹帯や安産御守、安産御神札等を社務所までご返納ください。
「天神宮御供米料」(お気持ち)をお納めの方には、お子様の成長祈願の御守を授与いたします。
お宮参り
お宮参り(初宮参り)は、赤ちゃんが初めて神社にお参りする行事です。赤ちゃんの無事のご誕生を神様に報告し、今後の健やかな成長を祈願し、神職がご神前で祝詞を奏上します。
生後約一ヶ月頃をめどに、赤ちゃんやお母様の体調のよい日にお参りください。
受付時間:午前9時~午後4時30分 ※予約不要
初穂料:7,000円
所要時間:15分程度
※予約は不要でございますので、当日社務所でお申し込みください。
※お申し込みされた方から順次ご祈祷いたします。