「わら天神宮」のご祭神、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)は、安産・子授けの守り神として信仰されています。
安産のお守りのわらにふしがあれば男の子、なければ女の子が産まれるという言い伝えがあります。
わら天神宮の起源は、太古山背国葛野郡衣笠村(やましろのくにかどのぐんきぬがさむら)に降臨された北山の神で、その創建は平安建都以前と推定されています。天長八年(西暦831年)、この地に氷室が設けられることとなり、その夫役として加賀国の人々が移住してきました。
彼らは移住にあたり、崇敬していた菅生石部神(すごういそべのかみ)の分霊を勧請し、ご祭神をその御母木花開耶姫命と定め、北山の神の西隣に祀りました。